(めだか釣具裏)
2月1日 祝・解禁 
皆様、解禁おめでとうございます。これで4ヶ月の禁漁期という長いストレスから、ようやく開放されました。ただ、私の場合、川へ行っても釣れないという新たなストレスに対峙しなければなりませんが・・・。

実は私、1週間ばかり前から、風邪をこじらせてしまいました。
のどは痛いし、間接も痛い。鼻水はジュルジュル出るし、頭も重い。背中もゾクゾクする。それに、タバコはまずいし(吸わなきゃいいのに)お酒飲むと頭が痛くなる(飲まなきゃいいのに)。
こんな状況で解禁日を向かえるとは・・・。大いに修行不足を感じましたよ。

放流もんは、やっぱりキタナイな〜。この日は、船長から、牛道カンジキ釣行に誘われたけど、この体調では、きっと付いて行けない(事実、めだか裏の雪の中をちょっと歩いただけで、ほんの少し荒くなった息が鼻粘膜を刺激して、結構辛かった)。やむなくお断りをして、船長が午前中に牛道を釣った後(2匹の釣果だったらしい)合流して、めだか釣具裏で小1時間ばかり竿を出しました。

ここのポイントは、午前中はそこそこ釣り人が居たものの、1時過ぎには流れ込みに7〜8人の餌釣りさんが居ただけで、開きの方は無人。たま〜にライズもあって、私にも放流アマゴが1匹釣れました。
まあ、私が2月に魚を釣り上げたのは数年ぶりの事なので、快挙ではあります。

さて、今年はどんな魚達に会えるかな〜。

モデルは山梨ナンバーのあなたです。無断撮影御免。
(雪降る中のフライマン)
2月8日 川見学
ここ、行ってみたいけど、多分その体力が無いと思う。なんだか最近雪がよく降りますなぁ。私は毎日雪かきしてますよ。
積雪量は6〜70cm位ながら、湿った雪でグッと重い。周りでは雪下ろしを始めた家もありますが(何故か新しい家ほど降ろしたがる)私のボロ仕事場はそのまんま。もう、潰れてもいいと思ってる。
今朝、車を出そうとしたところ、ツルツル滑って全く動かない。そもそも駐車場の雪かきをほとんどしなかったのがいけなかった(ジムニーだからヘッチャラだと思ってた)。そこに夜雪が降ると、車の周りだけに雪が積もって、数日後には、いわばすり鉢状の駐車場が完成してしまったの。ここから脱出するのに1時間もかかってしまった。
雪はヤダね。

今日は川見学のみ。
まず阿多岐を覗いて写真を撮る(右写真)。ここらの積雪は1m位で、もう川がほとんど埋もれてます。カンジキ履いて乗り込むと楽しそうなれど、遭難もしそう。雪崩の可能性もあります。
その後、南に向かって下る。驚いたことに、八幡では10cmの雪しかない。美並では、ほんの2〜3cm。なんとも平和な土地ですね〜。
相戸の堰堤では2〜30人のフライマン他が居て、私が5分ばかり見てる間に1匹釣りました。ライズもあるみたい。橋の上から竿を出してるのは餌釣りの方々。餌の人がフライに追いやられる光景を見るのは、この時期ならではですね。
三日市には人が居ないから、多分ライズも無いんでしょう。粥川出会い下には10人ちょっとのフライマン。でも、たたずんでる人がほとんどだったので、部分的にしかライズしてないんでしょうかね。
その後北上して自然公園前(上の写真)。雪の降る中、2人のフライマンがおりました。ライズは手前に居た人の前にあるだけながら、この人は私がカメラ向けてる前で、しっかりと釣りました。
うらやまし〜。

九頭竜は広すぎるよ。
(九頭竜・高屋橋上流)
2月15日 読書 吉村昭・著 羆嵐
11日には、師匠と船長とで、九頭竜川へ行く。冷たい雨が吹き付ける中、ケイチャンとビールを頂いて、今期の大漁をお祈りするも、当然のことながら、サクラマスは振り向いてくれなかった。ただ、船長のルアーには2秒間の魚信があったらしいので、サクラ未経験の我々としては、ある意味で良いスタートではあるかな。

この写真は、著作権に触れるのかなぁ。さて今回は読書、吉村昭さんの「羆嵐」です。
これは大正4年に北海道のある開拓村で起こったドキュメントです。
わずか2日の間に6人もの男女が1頭のヒグマに殺されてしまう。そして区長を中心に村田銃5挺と村人50名の討伐隊を組むも、ヒグマの猛威を目の当たりにして、村人全員と共に、その村を避難する。
その後警察分署長を指揮官に、隣村から40挺の銃と200名におよぶ討伐隊を組むも、彼らもまた、ヒグマの影におののき、なにもすることが出来ない。

暗闇からヒタヒタと忍び寄るヒグマの恐怖。人骨を齧る不気味な音・・・。
大自然の大きな力を前にして、徐々になす術を失っていく人間達の心の動きを、区長さんの目を通して語ってくれてます。

この本を読むと、とてもじゃないが、北海道の山ん中で釣りなんぞ出来ません。我々、本州の人間でよかったな〜と、思います。
また、私が持ち歩くクマスプレーなんぞは、文中に出てくる弾の出ない村田銃と同じですね。
私がクマについて怖いと思った時は、きっとどこかにクマの居る尾上郷や蝿帽子ではなくて、すれ違った釣り人から「クマの足跡がベタベタある。あんたも気を付けなさい」と言われた小原川での時です。
近くに必ずクマが居る。しかし見えない。これは怖い。

こないだ結構雨が降ったから、川岸の雪が流されて、まあ歩きやすい。
(雪の阿多岐を釣る船長))
2月28日 阿多岐川
左が私の、右が船長のカンジキ。今日は阿多岐川カンジキ釣行です。
まず、県道沿に車を止めて、雪の林道をカンジキを履いて歩き始めます。先行者の足跡が気に入らないものの、500mほど上流の堰堤を目指します。、カンジキを履いたからには歩かなければなりません。
この林道は緩やかな上り坂が続くものと思っておりましたが、それは車で走った場合の事。実際は、この坂道がボディーブローのように、心肺機能に効いてきます。300mも歩いたところで、息がゼーゼーして、もう苦しい。ここで一休み。
そこで船長が「おまえのカンジキは、あんまり雪に沈まんなぁ」と、おっしゃる。いえいえ、私も同じこと考えてました。船長のカンジキこそ、雪に浮くように歩いてましたよ。まあね、隣のカンジキは良く見えるって事か。
とりあえず息が整ったところで歩き始め、ようやく堰堤に到着するも、その下には釣り人が・・。う〜ん、ショック。仕方ない。次の堰堤まで行きましょう。あと300mくらいだから・・・。

そして息も絶え絶えに、ようやく次の堰堤にたどり着いて30分の休憩。まずはホットウイスキーを頂くが、この時点で汗がタラタラ流れてる。小ビールを持ってきたほうがよかったです。しばらくすると釣り人が下りてきて「小さいのしか釣れん」と言っておりました。そもそも、こんな所で釣ろうなんてのが間違ってるんですよ、お互いにね。
このあたりの雪の状態は、もうずいぶんぬるんでます。私はカンジキを履いてるにもかかわらず、2回片足を踏み抜きました。でも積雪は7〜80cmほどあって、ヘタな所は歩けません。林の中か、川の中を歩くのが、一番安全ですね。

さて、釣果の方は、私に10cmアマゴ1匹。最初毛ばりを流してたものの、途中でくじけて、川虫を流しての1匹でした。船長も1匹ながら、こちらは21cmアマゴ。
まあ、カンジキが目的だから、こんなもんで十分でしょう。
同日の船長の釣行記はこちらをご覧下さいませ。